GFP(農林水産物・食品輸出プロジェクト)は、輸出を目指す事業者が集まるコミュニティです。無料でメンバー登録すると、自社の輸出の可能性を見てもらえる無料の輸出診断、専門家への相談、規制動向や成功事例の情報、取引先とのビジネスマッチングなどを利用できます。輸出を始めたいけれど手順や情報がわからない、取引先を探したい。そんな農業者・産地・事業者の入口になる仕組みです。この記事では、GFPとは何か、登録すると何が得られるのか、登録の方法と流れ、輸出を始める進め方の中での位置づけまでを整理します。
GFPの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| GFPとは | 農林水産省が進める農林水産物・食品輸出プロジェクト。輸出を目指す事業者が集まり、農林水産省の支援を受けながら成功事例をつくるコミュニティです。2018年に始まりました。 |
| 誰が登録できる | 輸出に意欲のある農林漁業者、生産者団体・グループ、食品メーカー、輸出商社・物流企業など。輸出を支える金融機関なども登録の対象です。 |
| 登録すると何ができる | 輸出診断・専門家への相談・ビジネスマッチング・交流会への参加・規制や成功事例の情報入手。手続・規制・言語・商習慣といった輸出のハードルを、関係機関とつながって越えていけます。 |
| 費用・期限 | メンバー登録は無料で、登録に締切や有効期限はありません。輸出に伴う民間の審査費用・輸送費・認証取得費などは、利用するサービスや事業内容ごとに別途かかります。 |
GFPとは
GFPは、農林水産省が進める農林水産物・食品輸出プロジェクトです。英語名は Global Farmers / Fishermen / Foresters / Food Manufacturers Project で、生産者を「日本代表」として世界の需要に応えていくというメッセージとともに、2018年に始まりました。以来、輸出の成功事例づくりを後押ししています。
世界では日本産への関心が高まっています。輸出を始めたい、情報を集めたい、ビジネスパートナーを探したいという事業者に向けて、農林水産省の支援を受けながら輸出の成功事例をつくるコミュニティへの参加が呼びかけられています。その中核が、メンバー登録して使うGFPコミュニティというコミュニティサイトです。個々の事業者だけでは越えにくい手続・規制・言語・商習慣といった輸出のハードルを、関係機関とつながることで乗り越えていく、という設計です。
GFPに登録するメリット
メンバー登録すると、GFPコミュニティの五つの機能を使えます。いずれも、輸出に向けた一歩を踏み出すための支援です。
- 輸出診断:専門家が自社・自産地の輸出の可能性を評価し、事業者に合ったアドバイスや情報を届けます。何から始めればよいかが整理できる入口です。
- ビジネスパートナーマッチング:生産者・メーカーと輸出業者などをつなぎ、新たな取引の芽を育てます。新規参入の輸出業者が生産者と出会う、といった活用例があります。
- 個別支援:輸出に向けた産地づくりの計画づくりや、GAP(農業生産工程管理)認証の取得支援など、専門家を介した個別相談を受けられます。
- 交流会への参加:地域・品目・業種別のセミナーや商談会、ネットワーキングに参加できます。
- 情報の入手:輸出先国の規制動向、成功事例、補助制度などを、ウェブ・メールマガジン・SNSで受け取れます。公式のYouTube・Facebook・Instagram・LINEでも情報を発信しています。
これらの支援はワンストップ・オールジャパンの考え方でまとめられています。農林水産省、JETRO、JFOODO、経済産業省、国税庁、自治体、各種輸出支援プラットフォームなどが連携する体制で、登録した事業者を支えます。
どんな事業者が登録できるか
メンバー登録の対象は、農林水産物・食品の輸出に意欲のある事業者です。具体的には、次のような主体が登録できます。
- 農林漁業者
- 生産者団体・グループ
- 食品メーカー(加工事業者を含む)
- 輸出商社・物流企業など、輸出の流通・貿易に関わる事業者
- 輸出を支える金融機関など
これから輸出を始めたい個人の農家でも、輸出に意欲があれば登録できます。コミュニティの中では、農林漁業者・生産者団体・食品メーカー・輸出商社などがGFPメンバーとして登録し、サイト上で協業やマッチングを進めます。
GFP登録の方法・流れ
GFPは、公式サイトからの無料のメンバー登録で始められます。おおまかな流れは次のとおりです。
- GFPの公式サイトから、メンバー登録を申し込みます。費用はかかりません。
- 登録後、輸出診断を申し込み、専門家から自社・自産地の輸出の可能性や、次に取るべきアクションについてアドバイスを受けます。
- 取引先を探したい場合はビジネスマッチング、産地づくりや認証取得を進めたい場合は個別支援を利用します。
- 関心のある地域・品目・業種の交流会やセミナーに参加し、規制動向や成功事例などの情報を受け取りながら、輸出の準備を進めます。
登録の最新の手順や、利用できるサービスの詳しい条件は、公式サイトをご覧ください。
輸出を始める進め方の中での位置づけ
GFPは、輸出に挑戦する事業者にとっての入口であり、伴走役です。自社の品目や想定する市場が決まっている場合は、輸出診断とマッチングを組み合わせ、必要に応じて個別支援や交流会に参加していく流れが現実的です。輸出全体の進め方は、農林水産物・食品の輸出促進の全体像もあわせてご覧ください。
一方で、輸出の制度面(輸出事業計画の認定、日本政策金融公庫の融資、現地の規制対応など)は、GFPコミュニティと並行して、農林水産省の輸出施策ページや地方農政局・JETROの窓口でも案内があります。輸出先の国ごとに異なる規制への対応は輸出先国の規制対応の支援で、品目の規格づくりや国際標準化に関わる取組はJASの国際標準化と輸出で整理しています。GFPで土台をつくりつつ、これらの制度的な支援を組み合わせていくと進めやすくなります。
よくある質問
GFPとは何ですか
農林水産省が進める農林水産物・食品輸出プロジェクトです。輸出を目指す事業者が集まり、農林水産省の支援を受けながら輸出の成功事例をつくるコミュニティで、2018年に始まりました。中核となるGFPコミュニティに登録すると、輸出診断・マッチング・個別支援・交流会・情報発信の五つの機能を使えます。
GFPの登録は無料ですか
はい、メンバー登録は無料です。登録に締切や有効期限はありません。ただし、輸出に伴う民間の審査費用・輸送費・認証取得費などは、利用するサービスや事業内容ごとに別途かかります。
登録すると何ができますか
無料の輸出診断で自社・自産地の輸出の可能性を見てもらえるほか、専門家への相談、取引先とのビジネスマッチング、地域・品目・業種別の交流会への参加、輸出先国の規制動向や成功事例などの情報入手ができます。手続・規制・言語・商習慣といった輸出のハードルを、関係機関とつながって越えていけます。
個人農家でも登録できますか
はい、輸出に意欲があれば、これから輸出を始めたい個人の農家でも登録できます。生産者団体・グループや食品メーカー、輸出商社・物流企業、輸出を支える金融機関なども登録の対象です。
GAP認証は登録すると取れますか
GFPの個別支援では、輸出に向けた産地づくりの計画づくりや、GAP(農業生産工程管理)認証の取得支援など、専門家を介した個別相談を受けられます。認証そのものは審査機関による取得手続が必要ですが、GFPはその準備や相談を後押しします。
次の一歩
輸出に挑戦したいと考えたら、まずはGFPの公式サイトから無料のメンバー登録をして、輸出診断を申し込みましょう。自社・自産地が輸出に向いているか、何から始めればよいかを専門家に整理してもらえます。
輸出事業計画の認定や公庫融資、現地の規制対応など制度面の相談は、お住まいの地域を管轄する地方農政局やJETROの窓口に問い合わせましょう。GFPで土台をつくりながら、これらの窓口を組み合わせて進めるのがおすすめです。
キーワード解説
GFP
農林水産省の農林水産物・食品輸出プロジェクト(Global Farmers / Fishermen / Foresters / Food Manufacturers Project)の略称です。輸出に意欲のある事業者のコミュニティづくりと、関係機関による支援ネットワークが一体となって動く枠組みを指します。
GFPコミュニティ
GFPの中核となる会員制のコミュニティサイトです。登録は無料で、輸出診断・マッチング・個別支援・交流会・情報発信の五つの機能を利用できます。
輸出診断
GFPコミュニティが提供するサービスの一つで、専門家が事業者の輸出の可能性を評価し、次のステップに向けたアドバイスや情報を届けます。
ビジネスパートナーマッチング
生産者・加工者と輸出業者などを結びつけ、新たな輸出ビジネスのきっかけをつくるマッチング機能です。
GAP
Good Agricultural Practices(農業生産工程管理)の略で、栽培から出荷までの工程を安全・環境・労働の観点で管理・改善する取組です。輸出先の要求に応えるうえで、GAP認証の取得支援がGFPの個別支援の例に挙げられています。