輸出を始めたいが手順が分からない、情報を集めたい、取引先を探したい――そんな農林水産物・食品の事業者向けに、農林水産省はGFPとGFPコミュニティを用意しています。以下では、プロジェクトの趣旨、コミュニティの五つの機能、登録対象、活用のイメージを整理します。登録手続や個別相談の最新条件は、公式サイトをご覧ください。
概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 誰が | 日本の農林水産物・食品の輸出に意欲のある農林漁業者、生産者団体・グループ、食品メーカー、輸出商社・物流企業など。金融機関など輸出を支える事業者も登録対象に含まれます。 |
| 何を | GFPコミュニティへの無料メンバー登録と、輸出診断・マッチング・個別支援・交流会・情報発信の利用。手続・規制・言語・商習慣など、輸出のハードルを越えるためのチームづくりと全国ネットワークへの接続です。 |
| いつまでに | GFPは継続的なコミュニティで、登録に有効期限のような「締切制度」はありません。セミナーや交流会は都度案内されます。 |
| いくら | コミュニティのメンバー登録は無料です。輸出に伴う民間の審査費用・輸送費・認証取得費などは、利用するサービスや事業内容ごとに別途かかります。 |
GFPとは
GFPは、農林水産省が推進する農林水産物・食品輸出プロジェクトです。英語名は Global Farmers / Fishermen / Foresters / Food Manufacturers Project で、生産者を「日本代表」として世界の需要に応えていく――というメッセージとともに、2018年の開始以降、輸出の成功事例づくりを進めてきました。
世界では日本産への関心が高まり、輸出を始めたい・情報を集めたい・ビジネスパートナーを探したい事業者に向け、農林水産省の支援を受けながら輸出の成功事例をつくるコミュニティへの参加が呼びかけられています。
GFPコミュニティとは
GFPコミュニティは、輸出に意欲のある事業者がメンバー登録し、チームづくりやビジネスマッチングを行うコミュニティサイトです。個々の事業者だけでは越えにくい、手続・規制・言語・商習慣といった輸出のハードルを、関係機関とつながることで乗り越える――という設計です。
サイトの中心には次の五つの機能があります。
- 輸出診断――輸出の可能性を評価し、事業者に合ったアドバイスや情報を提供します。
- ビジネスパートナーマッチング――生産者・メーカーと輸出業者などをつなぎ、新たな取引の芽を育てます。
- 個別支援――輸出に向けた産地づくりの計画づくりや、専門家の紹介などを行います。
- 交流会の開催――地域・品目・業種別のセミナーやネットワーキングを開きます。
- 情報発信――規制動向、成功事例、補助制度などをウェブ・メールマガジン・SNSで届けます。
支援はワンストップとオールジャパンの考え方でまとめられ、農林水産省、JETRO、JFOODO、経済産業省、国税庁、自治体、各種輸出支援プラットフォームなどが連携する体制です。
GFP登録事業者(メンバー)
メンバー登録の対象は、農林水産物・食品の輸出に意欲のある事業者です。具体的には次のような主体が対象です。
- 農林漁業者
- 生産者団体・グループ
- 食品メーカー(加工事業者を含む)
- 輸出商社・物流企業など、輸出の流通・貿易に関わる事業者
- 輸出を支える金融機関など(登録事業者の説明に含まれる例)
コミュニティの図では、農林漁業者・生産者団体・食品メーカー・輸出商社等がGFPメンバーとして登録し、サイト上で協業やマッチングを進めます。
五つのサービス
輸出診断
自社・自産地の輸出適性を把握し、次に取るべきアクションを整理する入口です。品目や規模に応じた情報提供があります。
ビジネスパートナーマッチング
国内の生産・加工と、輸出のノウハウを持つ事業者をつなぐ場です。新規参入の輸出業者が生産者と出会う、といった活用例があります。
個別支援
輸出に向けた産地づくりの計画や、GAP(農業生産工程管理)認証の取得支援など、専門家を介した個別相談があります。
交流会・情報発信
セミナーや商談会、海外市場の情報提供を通じて、生産体制や商品開発の改善につなげる――といった利用者の声があります。公式のYouTube・Facebook・Instagram・LINEなどでも情報を発信します。
輸出を始めるなら
まずは無料のメンバー登録から始められます。公式サイトでは、輸出診断やマッチング、個別支援、イベント情報、登録事業者の優良事例などがまとめられています。
輸出の制度面(輸出事業計画の認定、公庫融資、現地の規制対応など)は、GFPコミュニティと並行して、農林水産省の輸出施策ページや地方農政局・JETROの窓口でも案内があります。自社の品目・想定市場が決まっている場合は、輸出診断とマッチングを組み合わせ、必要に応じて個別支援や交流会に参加する流れが現実的です。
キーワード解説
GFP
農林水産省の農林水産物・食品輸出プロジェクト(Global Farmers / Fishermen / Foresters / Food Manufacturers Project)の略称です。輸出意欲のある事業者のコミュニティづくりと、関係機関による支援ネットワークが一体となって動く枠組みを指します。
GFPコミュニティ
GFPの中核となる会員制のコミュニティサイトです。登録は無料で、輸出診断・マッチング・個別支援・交流会・情報発信の五機能を利用できます。
輸出診断
GFPコミュニティが提供するサービスの一つで、事業者の輸出可能性を評価し、次のステップに向けたアドバイスや情報を届けます。
ビジネスパートナーマッチング
生産者・加工者と輸出業者などを結びつけ、新たな輸出ビジネスのきっかけをつくるマッチング機能です。
GAP
Good Agricultural Practices(農業生産工程管理)の略で、栽培から出荷までの工程を安全・環境・労働の観点で管理・改善する取組です。輸出先の要求に応えるうえで、GAP認証の取得支援がGFPの個別支援の例として挙げられています。